岡山の祭寿司

岡山の祭寿司

 備前岡山藩主池田光政公は質素倹約令を出し「食膳は一汁一菜にせよ」とした。
 藩の民は、せめてお祭りや来客、祝い事の時の食膳を華やかにしようと、工夫をこらして沢山の魚介類や野菜など新鮮な山海の珍味を盛り込んだ寿司飯を作り上げ、これを一菜とみなし、それに汁物と合わせて一汁一菜としたそうな。
 これが今の岡山に伝わり郷土料理となった「祭寿司」のいわれ。

 今日(10月21日)は地元の氏神様、由加神社の祭礼日。
 薬証会が午前、午後とあるが、午前の最中に目賀隆青さんが届けて下さった。

 祭寿司は各家庭で少しずつ異なっているようだが、これは目賀さんのお母上が目賀さんの奥さんに伝え、さらに奥さんが料理の専門家の腕(舌?)でアレンジされたという目賀版祭料理。
  エビ、アナゴ、鰆の酢〆の海の幸、レンコン、シイタケ、ニンジン、ササゲ豆、カンピョウにゴボウも、そして錦糸タマゴと紅ショウガが色彩りを添えて食欲をそそる豪華盛りつけ。
 ひとつひとつの具材にその特徴を生かす味付けがなされているが、これは目賀さんの奥さんが昨日から準備をして、今朝も早くから取りかかっておられたお陰、全くお手間入りのご馳走である。

 丁度、神輿を引く子供たちが裏の参道を歌いながら通る声が聞こえる。それを聞きながら昼食に祭寿司を賞味させて頂く。
 心のこもった美味しい祭寿司を味わいながら、和気に来てよかった。いい知人、いい友人が出来てよかったとしみじみと思う。
 註 : 祭寿司については全て目賀隆青さんから。

 庭に出ると隣の国近さんが「カノさん、カノさん」と呼ぶ声が聞こえる。
 用水路の傍におられる国近さんのところに行く。
 国近さんはサワガニ漁の権利を持っておられ、今日はサワガニが大漁だったそうで用水路に浸けた生簀にカニがガサガサと音を立てている。大きな一匹を下さる。

 今日は祭寿司にサワガニ。 そして盛り上がった薬証会。
 なんとまあ、豊かな食膳、幸せな日々だろう。 ありがたいことだ。

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Posted by kano